良い人材とは

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企業にとっての良い人材とは?

経営者や人事担当者は、いかに良い人材を採用するかに力を注ぎ、常に良い人材を求めています。
では、良い人材とはどのような人なのでしょうか。
企業にとっての良い人材について、経営コンサルタントの方に伺いました。

Q.そもそも、よい人材とはどのような人なのでしょうか?

A.実は、企業にとっての良い人材という具体的な人物像はありません。
というのはA社にとって良い人材が、B社にとっても良い人材とは限らないからです。
つまり、企業の社風や経営理念、営業形態などによって良い人材のビジョンは変わるというわけです。

Q.企業にとっての良い人材、というよりも自社にとっての良い人材を考えるべきなのですね? そもそも、良い人材とはどのような人なのでしょうか?

 
 

A.そのとおりです。
良い人材に恵まれないと嘆く会社の大半が、自社が求める人材を具体的に定義していません。
自社にとっての良い人材を、改めて考えてみましょう。
そのためには3つの視点から、人物像を具体化するとその会社にとっての良い人材像が明確になります。

まず第一に会社の経営理念、企業としての使命を実行できる人材とはどのような人か、具体的に定義する。

第二に、社員がこの人と一緒に働きたいと思う人物像を定義する。

第三に、会社が求めるスキルを持つ人材に、適切に報酬を支払う仕組みを考えることです。

第一に考えるべきは会社の経営理念、企業としての使命を実行できる人材についての人物像が定義で、理想的な人物像が定義できたら、それを社員に浸透させるよう努力することも大切です。

そして、求人採用時には、会社の理念を共有できる人を採用することが大きなポイントになります。
つまり、面接時にしっかりと自社の経営理念をアピールし、それに共感してくれる人を採用することが大切です。

第二の一緒に働きたい人ですが、これは社風に合った人材であるかどうかという一つの基準です。
たとえ会社の経営理念に共感する人であっても、性格が暗い、不平不満が多いなど、協調性がない人の場合はその人と一緒に働くのは難しいと感じる社員が多いでしょう。
このような観点からも、欲しい人材像を分析しましょう。

第三のスキルと報酬に関してですが、これは自社が欲しいスキルを持つ人を優遇すれば、そのスキルを持っている人が求人に応募しやすいと同時に、就職後の定着率が高くなるというメリットがあります。
また、適切なインセンティブや報酬、手当といった制度を作っていくうちに、自社に本当に必要な人物像が浮かび上がってくることも多いものです。

まとめ

インタビューから、いくつかの角度に分けて、会社に必要な人材、すなわち良い人材を定義して採用基準を設けることが大切であることがわかります。
まずは、会社にとっての良い人材を具体化することから始める必要がありそうです。