人材ビジネスのモデル

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さまざまな形態がある人材ビジネス

人材ビジネスにはさまざまなビジネスモデルがありますが、近年増えているのが成功報酬型のサービスや、採用課金型の求人広告事業です。

成功報酬型のサービスでは、主に人材紹介会社は転職希望者に無料で求人企業を紹介し、求人企業からその手数料を得ることで利益を上げています。
つまり個人の転職希望者は無料で、転職先の紹介やアドバイスが受けられるのです。
このため、転職希望社が人材紹介会社の紹介を受けて求人に応募し、会社に採用されて初めて報酬が発生します。

この際、企業側から支払われる手数料は、職種などによって異なりますが、相場として年収の約3割と言われています。
つまり採用された紹介者の初年度の年収が600万円だった場合、その3割に当たる180万円が支払われることになります。

また、採用課金型の求人広告事業では、インターネットの専用サイトなどに求人広告を掲載した企業が、実際に採用が決定したら手数料を支払うタイプの広告業です。
採用が決定しなければ広告代金は発生しませんから、低コストで球児広告が打てるというメリットがあります。

ただ、インターネット広告は検索システムの変更などによって課金による利益状況は、天地がひっくり返るほど変化することがあります。
グーグルがわずかな検索方針を変更するだけで、状況が一変○から、検索システムの動向からは目が離せません。

求人側と採用側、双方にメリットの多いシステムが人気

成功報酬型の人材紹介では企業、転職希望者ともにメリットが多いのが特徴です。

企業側のメリットとしては、(1)求人広告を出し応募者に対応するといった採用のための労力の大半をキャリアコンサルタントが担うので、少ない労力で人材が採用できる。
(2)欲しい人材を本音でキャリアコンサルタントに伝えられるので、求人広告では集まりにくい人材を紹介してもらえる。
(3)採用しなければ費用はかからない。管理職の採用など、社内や業界に知られたくない募集も非公開求人で募集できる。
(4)紹介された人材に関しての情報をキャリアコンサルタントから入手できるなどが挙げられます。

また転職希望社にとっても(1)無料で希望条件に合った企業を紹介してもらえる。
(2)無料で履歴書のチェックや面接時のアドバイスなどがもらえる。
(3)面接のセッティングや年収の交渉などを、自分の替わりにキャリアコンサルタントが行ってくれるなどのメリットがあります。

このお互いが得をするビジネスモデルが支持されて、成功報酬型の人材紹介事業が伸びているわけですが、今後は業種ごとの細分化に加え、特定のスキルを持つ人やグローバル人材に特化したビジネスモデルが現れると予想されます。