面接で落ちる人とは

第一印象

面接では志望動機や自己紹介など面接官の質問に対する受け答えだけでなく、服装や姿勢、言葉遣いなどさまざまな角度から、人柄を観察され判断されます。
想定される質問の答えを考えておくのは基本ですが、それだけでなく面接で求められるマナーについてもしっかりと確認しておきましょう。

人の印象は見た目が9割と言われます。
人事担当者へのアンケートによると、面接時の第一印象の評価で重要と感じる要素で多かったのは態度や仕草(20%)、話し方(20%)、表情(18%)、あいさつ(14%)でした。
面接官は入室した瞬間から態度、服装、表情、あいさつなど観察しています。

しかし面接で最悪の失敗は、約束の時間に遅刻することです。
電車の遅延などでやむを得ず遅れる場合は、その旨を電話で伝えておきましょう。
また、遅刻はNGといっても、あまり早く面接会場に到着するのもマナー違反です。
遅刻予防のために早めに到着することは大切ですが、面接会場には10分程度前に到着するよう時間を調節しましょう。

身だしなみにも十分に注意を払ってください。
ヨレヨレのシャツはだらしない印象です。
靴は汚れていませんか?
いくらリクルートスーツを新調しても、靴が汚れていたら台無しです。
また、整髪料など匂いの強いコスメも控えましょう。

さて、いよいよ面接が始まったら、清潔でフレッシュな印象を与えるよう心がけてください。
姿勢を正し、ハキハキとした声ではっきりと答えましょう。
下を向いたまま返事をする、声が小さい、笑顔がないなど、暗い印象を与える態度はマイナス評価となります。

ビジネスマナー違反

ビジネスの基本は言葉遣いです。
間違った敬語を使っている人は、ビジネスマナーを身につけていない人と受け取られます。
敬語が苦手な人は、基本的な敬語が自然に使えるように、日頃から練習しておきましょう。

また、面接室への入室、退室の際の挨拶だけでなく、会社の受付での挨拶、廊下で社員とすれちがうときは軽く黙礼するなど、社内での礼儀もお忘れなく。

熱意が伝わらない

そして面接官が最終的な判断材料にするのは、その人の熱意です。
どうしてもこの会社で働きたい、この会社で自分の力を発揮したいという熱意が感じられない人は、採用に至らないケースが多いのです。

自己PRなどで熱意を伝えようとして、一方的にしゃべってしまう人がいますが、これは逆効果です。
いくら効果的な自己PRを行っても、面接官とのコミュニケーションを取りながら適切な話し方で伝えなければ、人の話を聞かない人というらく印を押されてしまいます。

面接はとても緊張します。
このため、視野が狭くなってふだん通りのコミュニケーションが取れなくなるケースが多いものです。
事前に伝えたいことをまとめて、シミュレーションをしておきましょう。